介護施設でのコロナ対策方法や食事の際に気を付けるべき内容を解説!

介護施設でのコロナ対策

介護施設では、コロナウイルスに対して今後どのように対策をすれば良いのか気になりますよね。

特に食事は感染リスクが通常よりも高まる行為なため、介護スタッフは常に注意しなければなりません。

今回はコロナウイルスの感染経路・食事対策・症状・感染者への対応方法について解説しました。

介護施設関係者の方は、コロナウイルスの感染拡大を防ぐためにもこれらの知識を是非覚えてください。

1.介護施設でのコロナの感染経路

コロナウイルス感染経路

介護施設でのコロナウイルス感染経路は、以下の5が考えられます。

  1. スタッフからの感染
  2. 入居者の家族からの感染
  3. 医療関係者からの感染
  4. 出入りする業者からの感染
  5. 新規入居者からの感染

介護施設を運営する方や、そこで働いている方はコロナウイルスの感染経路に対する知識を身につけて対策を取りましょう。

1-1.スタッフからの感染

コロナウイルスの感染経路の1つとして、スタッフから感染する可能性があります。

スタッフにも普段の生活があり、食料品の買い出しや娯楽施設などに行くことがあります。

そうした日常の知らない間にスタッフがコロナウイルス感染しまうので、娯楽施設等に行くことは控え、外出を必要最低限にしなければなりません。

他にもスタッフの家族や友人からもコロナウイルスに感染する可能性があるので、なるべく親しい人との接触も控えましょう。

入居者にコロナウイルスを感染させないためにも、まずはスタッフが普段の生活の中で感染リスクを減らす努力が必要です。

1-2.入居者の家族からの感染

コロナウイルスに入居者が感染してしまう可能性として、入居者の家族から感染してしまうことがあります。

対策としては入居者の家族が接触しないように面会を禁止とすることで、感染を防ぐことができるでしょう。

しかし、当然入居者の家族からは面会できないことに対してのクレームが発生してしまいます。

そこで、直接の面会は禁止にする代わりに、パソコンやスマートフォンなど映像付きの通話で対処しましょう。

入居者の家族からの感染を防ぐために、そうした映像付きの通話を可能とする機器を用意することが大事です。

1-3.医療関係者からの感染

感染経路として、医療関係者からコロナウイルスが感染してしまう可能性があります。

医療関係者はその仕事柄コロナウイルスに感染するリスクは高いと言えるでしょう。

対策としましては、介護施設に来た際徹底的な消毒や新しいマスクの準備などをする必要があります。

他にも入居者の診断を行う場合には、診察専用の部屋を用意することも重要です。

医療関係者からコロナウイルスが感染してしまう可能性がありますので、注意しましょう。

1-4.出入りする業者からの感染

介護施設を出入りする業者からも、コロナウイルス感染の可能性があります。

出入りする業者は当然他の商売相手の施設などにも出入りしている可能性が高いので、知らない間にコロナウイルスを保有していることがあります。

対策として、しばらく出入りしなくても問題なさそうなサービス業関連の出入り業者には休止してもらいましょう。

休止の難しい食料品や介護用品の出入り業者には、スタッフが介護施設外で受け取るなどの対策が可能です。

出入り業者からコロナウイルス感染の可能性を減らすためにも、介護施設への出入りをなるべくさせないようにしましょう。

1-5.新規入居者からの感染

介護施設への新規入居者からコロナウイルスが感染する可能性があります。

新規入居者が入居以前にコロナウイルスを感染していた場合、他の入居者へと感染が拡大するリスクがあります。

対策としては、入居をコロナウイルスが収束するまで待ってもらうか、個室に数週間隔離して症状が出ないか確認しましょう。

新規入居者がコロナウイルスを保有していないか、最大限警戒する必要があります。

2.入居者の食事の際に気を付けるべき内容

食事の際に気をつけること

食事はコロナウイルス感染の可能性が高まる行為ですが、だからといって行わないわけにはいきません。

スタッフは入居者のコロナウイルス感染を防ぐため、以下の8つの対策を知っておきましょう。

  1. 正面から食事の補助をしない
  2. 他の利用者と距離を空ける
  3. フェイスシールドの装着
  4. テーブル中央などに臨時の壁を設置
  5. 食事時間の分割
  6. 食事を個室にする
  7. 使い捨ての食器の利用
  8. 食事前に手洗いうがいなどの実施

このうちのいくつかを実施することで、コロナウイルス感染のリスクを減らすことができます。

介護施設の条件に合った対策を取りましょう。

2-1.正面から食事の補助をしない

スタッフが入居者の食事を補助する場合には、正面からの補助は避けましょう。

正面からではなく横から補助することで、入居者の偶発的なくしゃみ等を浴びにくくなります。

2-2.他の利用者と距離を空ける

入居者が食事をする際には、他の利用者と距離を空けましょう。

向かい合わせに座らせず、斜め向かいになるようにすることでコロナウイルス感染のリスクを減らせます。

2-3.フェイスシールドの装着

入居者の食事中スタッフは、マスクではなくフェイスシールドを着用しましょう。

入居者のくしゃみ等を浴びてしまった場合、フェイスシールドなら顔全体をガードすることができます。

2-4.テーブル中央などに臨時の壁を設置

テーブル中央などに臨時の壁を設置することで、コロナウイルスの感染を防ぐことができます。

入居者がくしゃみ等をしてしまった場合、壁があることで他の利用者がくしゃみを浴びずに済むことに加え、食事等にコロナウイルス混入を防ぎます。

2-5.食事時間の分割

各入居者の食事時間を分割することで、コロナウイルの感染を防ぎます。

食事を行う部屋が手狭である場合、利用者の距離を空けるなどの対策が取りづらいでしょう。

グループ分けをして、さらに時間を分割すれば、手狭な部屋でもスペースを空ける余裕ができます。

2-6.食事を個室にする

入居者の食事を個室で行うことができれば、コロナウイル感染の可能性はかなり防ぐことができます。

個室を人数分用意するのが難しい場合、入居者の入居している部屋で食事を摂らせることで対策ができます。

2-7.使い捨ての食器の利用

使い捨ての食器等を利用することで、コロナウイルの感染を防ぎます。

まだ袋から出していない紙コップやお皿等を食事のたびにスタッフが配ります。

その場合は、素手ではなく医療用の手袋を身につけましょう。

2-8.食事前に手洗いうがいなどの実施

食事前には、手洗いうがいなどを実施しましょう。

当たり前のことですが、手洗いはきちんとした手順で数分間行う必要があります。

うがいも市販のうがい薬等を利用することが大事です。

3.入居者にコロナの感染の疑いがある症状とは?

コロナウイルス感染の症状

入居者にコロナウイルスに感染している疑いがある症状は、以下の7が考えられます。

  1. 発熱による体温の上昇
  2. 咳を頻繁にしている
  3. 食欲低下・拒否
  4. 気怠そうで元気がない
  5. 喉や胸付近の痛み
  6. 嘔吐してしまう
  7. 下痢が続いている

この項目以外にもコロナウイルスに感染している症状がある可能性があるので、何か普段との違和感を覚えた場合には、コロナウイルスに感染していないか確認を取りましょう。

3-1.発熱による体温の上昇

コロナウイルス感染の疑いとして、発熱による体温の上昇があります。

発熱があれば必ずコロナウイルスという訳ではありませんが、コロナウイルス感染者はほぼ100%発熱が起こります。

発熱が確認されたら、まずコロナウイルス感染を疑って対処しましょう。

3-2.咳を頻繁にしている

咳を頻繁にしている場合、早急にコロナウイルスに感染しているか調べましょう。

コロナウイルスに感染していた場合、咳やくしゃみといった行為により、感染者が拡大する恐れがあります。

3-3.食欲低下・拒否

コロナウイルスに感染すると、食欲の低下及び拒否する可能性があります。

食事を普段よりも摂らなかった場合には、コロナウイルスに感染していないか様子を見ましょう。

3-4.気怠そうで元気がない

気怠そうで元気がない場合にも、コロナウイルスに感染していないか確認する必要があります。

まずは安静にさせ、他の症状に該当がないか調べましょう。

3-5.喉や胸付近の痛み

コロナウイルスに感染していると、喉や胸付近の痛みを訴えることがあります。

そうした場合には直ちにコロナウイルスに感染していないか確認を取り、PCR検査等を行いましょう。

3-6.嘔吐してしまう

コロナウイルスに感染している場合、嘔吐をしてしまうことがあります。

他の項目に該当していないか確認を取り、嘔吐物には細心の注意を払って処理しましょう。

3-7.下痢が続いている

下痢が頻繁に続いてしまっている場合にも、コロナウイルスに感染していないか疑いましょう。

コロナウイルスに感染している場合、トイレを通じて他の入居者やスタッフに感染してしまう恐れがあります。

4.コロナウイルス感染者の疑いが出た場合の対応方法

コロナウイルス感染者対処方法

コロナウイルス感染者び疑いが出た場合、以下の対応策を実施しましょう。

  1. 新型コロナウイルス受付相談窓口などに連絡
  2. PCR検査を受ける
  3. 濃厚接触者のPCR検査
  4. クラスターが発生した場合

これらの方法を落ち着いて行い、コロナウイルスの感染拡大を防ぎましょう。

4-1.新型コロナウイルス受付相談窓口などに連絡

コロナウイルス感染者の疑いが出た場合、新型コロナウイルス受付相談窓口等に相談しましょう。

他にもかかりつけ医に連絡をするという手段もあります。

4-2.PCR検査を受ける

コロナウイルス感染者の疑いがある者はPCR検査を受ける必要があります。

その場合保健所から検査の対象範囲や事業の継続について指示を受けましょう。

そして検査結果は各都道府県及び市町村に連絡してください。

3-3.濃厚接触者のPCR検査

コロナウイルス感染者が1人でも発生した場合、濃厚接触者にもPCR検査の実施をしましょう。

感染拡大を防ぐためにも、介護施設の入居者及び職員はできるだけ多くPCR検査を受ける必要があります。

4-4.クラスターが発生した場合

万が一にもクラスター(集団感染)が発生してしまった場合、直ちに感染者を入院させる必要があります。

介護施設の継続等は、コロナウイルスに感染していない者で行うかどうか、各自の判断に分かれます。

また継続を行う場合にも、各自治体の指示に従い行動しましょう。

5.まとめ:徹底的な感染対策と早急な対応が大事です!

コロナウイルスには徹底的な感染対策と、早急な対応が大事になります。

人との接触や入居者の食事状況に最大限の注意を払いましょう。

それでもコロナウイルスに感染してしまう可能性は0にはできません。

感染拡大を防ぐためにも、コロナウイルスに感染している可能性が少しでもあれば、早急にPCR検査等で感染の確認をしましょう。