重度訪問介護従業者の資格とサービス内容、メリットデメリットを解説!

重度訪問介護

「重度訪問介護従業者ってどんな仕事だろう…資格の費用についても気になる」

このような悩みがある方や、重度訪問介護の資格取得に興味がある方などに向けて、重度訪問介護の詳しい解説をします。

  • どのようなサービス内容を行うのか
  • 働いた場合のメリットやデメリット
  • 利用者の対象となった条件
  • 重度訪問介護の資格を取得する費用や日数について

この記事を読めば、重度訪問介護について理解を深めることができるはずなので、是非ご覧ください。

重度訪問介護とは

重度訪問介護

重度訪問介護とは、重度の肢体不自由または重度の知的障害もしくは精神障害によって常時介護を必要な方に対して、ホームヘルパーが自宅に訪問するサービスです。

入浴・排せつ・食事などの介護・調理・洗濯・掃除などの家事・外出時における移動の介護・生活等に関する相談や助言など、日常生活全般から相談支援等を含めた介護を提供するのが特徴ですね。

また介護を必要とする障害を抱えた方に、住み慣れた場所で在宅生活を継続できるように支援します。

重度訪問介護従業者の資格について解説!

重度訪問介護従業者の資格について

まず初めに『重度訪問介護従業者』というのは、訪問介護を行う者の資格の1つです。

この資格を得るためには、養成研修を行わなければなりません。

まだまだ一般的に認知度の低いこの資格ですが、分かりやすく以下の2通りにまとめました。

  • 重度訪問介護従業者の養成研修内容
  • 資格の取得費用と必要日数

重度訪問介護従業者について知りたい方は、是非参考にしてみてください。

重度訪問介護従業者の資格を取るまでに必要な養成研修内容

重度訪問介護従業者の養成研修には、以下の2課程があります。

  1. 基礎課程
    【重度訪問介護業務に関する知識・技術を修得する】
  2. 追加課程
    【重度訪問介護サービス利用者のうち、特に重度の障害者に対する支援の方法及び緊急時の対応等に関する知識・技術を修得する】

この2課程を終えることで、重度訪問介護従業者の資格を得ることができます。

資格の取得費用と必要日数

重度訪問介護従業者の資格を得るには、当然ながら取得費用と、それに伴う日数が必要になります。

資格と聞くと、それなりの費用と日数がかかると思う方が多いかもしれませんが、心配はありません。

資格に必要な費用は、おおよそ3万円前後となっており、取得までの日数は3日ほどなのです。

お手軽短期間で取得可能ですので、重度訪問介護従業者に興味がある方は、是非養成研修を受けてみることをオススメします。

基本的な重度訪問介護のサービス内容は以下の通り!

重度訪問介護

基本的な重度訪問介護のサービスの内容はだいたい4つに分けられます。

また大枠では4つですが。内容は更にいくつかに分けられており、以下の通りとなっています。

  1. 身体介護
    【利用者の入浴、排せつ及び食事等の介護】
  2. 家事援助
    【食事の調理、洗濯及び掃除の家事】
  3. 移動介護
    【利用者の外出時における移動中の介護】
  4. その他
    【その他生活全般にわたる援助】

これらの内容は利用者が必要な時に援助し、できそうであれば見守りましょう。

以上の内容を、1回8時間勤務を3人交代制で行うことが基本的となっています。

また利用者と1対1の時間が長いため、コミュニケーションや臨機応変な対応が求められます。

重度訪問介護の資格取得を目指しているのならば、この4つのサービス内容を覚えておくと良いでしょう。

重度訪問介護従業者になった場合のメリットとデメリットはこちら!

メリットとデメリット

重度訪問介護従業者になった場合のメリットと、デメリットについて解説します。

重度訪問介護には当然、良いこともあれば悪いこともありますが、事前に分かっていた場合と、そうでない場合では大きな違いがあります。

またデメリットについて対策を考えることで、ある程度の改善が見込めるでしょう。

これから重度訪問介護授業者を目指している方は、是非参考にしてください。

メリット

重度訪問介護のメリットを解説します。

まず初めに、重度訪問介護の資格を得る前に、大きなメリットがありますよね。

それは資格取得費用が3万円前後ということに加え、養成研修期間が3日程度という値段と取得期間が少ないことでしょう。

介護職をしている方は重度訪問介護の資格取得した場合、自身の仕事の幅が広がるので、メリットと言えますね。

次にこれは他の介護でも言えれことですが、1対1の介護ですので利用者のペースや好みに合わせて丁寧な対応ができることですね。

利用者と関わる期間が長ければ、ちょっとした癖や注意点に気が付くようになるので、スムーズな対応ができるようになります。

デメリット

重度訪問介護のデメリットを解説します。

重度訪問介護のデメリットは『重度』という名称から分かる通り、重い障害のある方のサポートをするため、それなりの対応力が求められるということです。

重度訪問介護の資格を取りたての頃は当然慣れてないこともありますが、中には特殊な病状の利用者もいますので、知識不足から失敗する可能性もあるでしょう。

しかし、事前に利用者の病状について勉強し、常に注意を払うことを続けていけば、対応できるようになっていきます。

知っておきたい重度訪問介護の対象条件はこちら!

重度訪問介護の対象者重度訪問介護の対象者

重度訪問介護の対象条件には、次の2項目があります。

  • 二肢以上に麻痺等があること。
  • 障害支援区分の認定調査項目のうち行動関連項目等(12項目)の合計点数が10点以上である者。

この2項目のいずれかに該当し、なおかつ障害支援区分が区分4以上であることが条件です。

また詳しい内容を下記にまとめましたので、是非ご確認ください。

二肢以上に麻痺等があること。

項目のその1は、二肢以上に麻痺等があることです。

またそれに加えて、障害支援区分の認定調査項目のうち「歩行」「移乗」「排尿」「排便」のいずれもが「支援が不要」以外と認定されている者である必要があります。

障害支援区分の認定調査項目のうち行動関連項目等(12項目)の合計点数が10点以上である者 。

項目その2は、障害支援区分の認定調査項目のうち行動関連項目等(12項目)の合計点数が10点以上である者です。

その行動関連項目等には、それぞれ0・1・2の点数が付けられ、正常、定期的、ほぼ毎日といった具合に判断されます。

また詳しい行動関連項目等(12項目)は、以下の通りなので、参考にしてみてください。

  • 本人独自の表現方法を用い た意思表示などのコミュニケーション。
  • 言葉以外の手段を用いた説明理解。
  • 食べられないものを口に入れるなどの異食行動。
  • 多動又は行動の停止。
  • パニックや不安定な行動。
  • 自分の体を叩いたり傷つけるなどの自傷行為。
  • 叩いたり蹴ったり器物を壊したりなどの破壊行為。
  • 他人に抱きついたり、断りも なくものをもってくるなどの不適切な行為。
  • 環境の変化により突発的に大声や奇声を上げる行為。
  • 突然走っていなくなるような突発的な行動。
  • 過食・反すうなどの食事に関 する行動。
  • てんかんなどの発作。

これらが、行動関連項目等(12項目)になります。

そして対象者が12項目の内、合計10点以上であれば重度訪問介護が必要になります。

まとめ

以上が、重度訪問介護従業者の資格とサービス内容、メリットデメリットについてでした。

この記事で、重度訪問介護の資格の取り方から就職した場合のサービス内容や、メリットデメリットを知ることができたと思います。

また重度訪問介護の対象条件からどのような利用者がいるのか分かったことで、今後の参考にしてもらえれば幸いです。

重度訪問介護に興味がある方は、不安があればまたこの記事を読んでみてください。